結論(おすすめ)
現在 (2025/7)は 以下の3種類で農薬ローテーションしています。
- ベニカR乳剤(フェンプロパトリン)
- ベニカ水溶剤(クロチアニジン)
- オルトラン水和剤(アセフェート)
今のところ自宅の胞子栽培、購入苗問わず全てのビカクシダで安定して育成できています。

ローテーション期間
だいたい上記3つの農薬を半年ごとに使用しています。
農薬は効き目や使用頻度等に制限があったりするので、説明書を参照してみてください。
私は適当にやってます()
農薬はなぜローテーションが必要なのか?
同じ農薬ばかり使い続けると害虫に農薬耐性が付いてしまうからです。

ビカクシダの害虫といえば「カイガラムシ」ですが、こやつも同じ農薬ばかり使っていると耐性が付きます。
なぜローテが必要なのか理解するには以下のサイトがおすすめです。

じゃあどの農薬をローテすればいいの?
基本的には「IRACコード」(農薬の分類表)を元に、効き目が被らない農薬をローテーションで植物に散布すれば良いと思います。
分類表は下記のサイトを参照(Version11.3 2025/1時点)。
https://www.croplifejapan.org/assets/file/labo/mechanism/moa_classification_v11_3_j_0519.pdf
国際団体であるCrop Life Internationalの殺虫剤抵抗性対策委員会を指す。主に農薬面から国際的な農業の支援を行っている模様。IRACコードは農薬を作用機構(農薬が効き目を示す仕組み)ごとに分類し、数字とアルファベットで標記したもの 。
分類表(IRAC)
さきほどのおすすめローテーションを表にしてみました。
IRACコード(代表的有効成分) | 有効成分 | 商品名 |
3A(ピレスロイド系/ピレトリン系) | フェンプロパトリン | ベニカR乳剤 |
4A(ネオニコチノイド系) | クロチアニジン | ベニカ水溶剤 |
1B(有機リン系) | アセフェート | オルトラン水和剤 |
IRACコードで分類すれば、このローテはコードがうまく分かれているので虫の耐性は付きにくそうな組み合わせです(ただし農薬の中には複数の有効成分が含まれていたりするので少し不安w)
なので更に上記のローテに新しい農薬を追加するなら以下あたりが考えられます。
IRACコード(代表的有効成分) | 有効成分 | 商品名 |
2A( 環状ジエン有機塩素系 ) または2B( フェニルピラゾール系) | クロルデン(利用禁止) エチプロールなど | キラップフロアブル |
5(スピノシン系) | スピネトラム スピサノド | ディアナSC |
6( アベルメクチン系/ミルベマイシン系 ) | アバメクチンなど | アファーム乳剤 |
・・・ | ||
37(オキサゾスルフィル) | オキサゾスルフィル | スタウトアレス |
IRACコードには現在販売、利用が禁止されている農薬も記載されているようなので、そこは都度調査が必要ですね(面倒臭い)
ちなみにコードが37まであるので全部は掲載できませんでした(できるかぁあああああ)
組み合わせはほぼ無限といって良いでしょう(安全安心だとは言っていない)
全ての植物に同じ農薬ローテができるか?
それは分かりません(オイ
私の場合は主にビカクシダで実験してみただけですし、その他植物(食用含)等で安全に利用できるかは(用法用量は順守するとしても)専門家に聞くほうが確実です。
なのでこの記事を鵜呑みにせず、参考程度、自己責任でご利用ください。
あとちゃんと農薬の説明書は読みましょう!
まとめ
- 農薬は有効成分で正しく分類してローテーションで使用しましょう
- 農薬は用法・用量を守って正しくご利用ください
次はどの農薬使おうかな~
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