発酵式はメンテが大変
今までは発酵式CO2で水草水槽を維持していました。
室温に左右されるのですが、おおよそ1か月~2か月くらいで中身を取り換える必要があります。
そう、人間という生き物は面倒を嫌う生き物で段々メンテが億劫になるのですw
その点、ミドボンはメンテが基本不要です。
CO2の添加スピードにも寄りますが発酵式と比べて長持ちするらしいです。
ずっと導入を夢見ていましたがこの度機材が揃って晴れてミドボン童貞を卒業しました。
この記事ではミドボン導入に必要な機材や知識を紹介します。
ミドボンとは
液状化された二酸化炭素が封入された緑色のボンベのことを指します。
居酒屋やレストランで使用されるやつです。
安全性
ボンベ内は高圧
二酸化炭素を液状化するためにボンベの中は高圧となっています。
CO2は気体として水槽に添加したいため、減圧する必要があります。
減圧するにはレギュレータを使用します(後述)。
このように高圧>低圧と減圧作業が必要のため、取り扱いには危険を伴います。
ミドボンの利用は自己責任でどうぞ。
中身のCO2は食品添加物
また、もともとミドボンは食品添加物として販売されているためCO2自体には危険性はありませんが、添加量を間違えると水槽内の生体に有害です。
▼「水草の育成」には使用しないでください。見なかったことにします
重量がある
重量はいくつかサイズがありますが私が購入したのはアルミ製の5キロです。
倒れると危険なので設置する際は荷締めベルト、チェーンなどで固定してください。
入手性
酒屋さんで販売しています。
通常は業者向け販売ですが、一般人にも売ってくれますw
ネットショップでも入手可能ですが、重量があるため郵送費が割高だったりするので推奨しません。
また、ミドボンは長持ちしますがCO2が空になったら容器を交換する必要があります。
街の酒屋さんなら即交換してくれますので便利です。
維持費用
記事の最後に費用はまとめていますが、ミドボン自体は3,000円程度です。
ただし、初期費用として容器の保証代金5,000円がかかります。
ミドボン返却時に保証代金は帰ってきます。
その他機材が必要なため初期投資としてイニシャルコストは高額になりやすいのでご注意を。
バルブの規格
CO2ボンベの種類 | ねじ規格 |
ミドボン | 7/8-14UNF(W22-14) |
小型カートリッジ | 5/8-18UNF |
世の中には色々な規格のCO2ボンベが出回っています。
レギュレータはミドボンに適合したネジ規格に対応しているものを用意しましょう。
ADAのボンベはさらに別規格らしいです。まぁ高いから買わんけど。
ミドボン導入に必要なもの
ミドボンから水槽内へは以下の機材で接続します。
全てamazonで揃えました。
減圧器(レギュレータ)
減圧器とバブルカウンター(チェックバルブ付き)が付属されていました。
「MuFan」というブランドの中華商品みたいです。
激安ですが、空気漏れも今のところありません。
流量調節用のネジも搭載されていますが、今回はCO2を分岐するためここでは調整しませんでした。
電磁弁
電源がOFFのときはバルブが閉まり、ONのときはバルブが開く弁です。
我が家の水槽はMerossのスマートタップで自動ON/OFFするので電磁弁を接続してCO2添加もスケジューリングします。
本体は熱も持たず小型なので取り回しは比較的しやすいです。
ACアダプタが巨大なのはいただけませんがwww
タイマー
スマートタップが無い方は自動ON/OFFするためにデジタルタイマーなどを用意しましょう。
耐圧チューブ
シリコンチューブと比べて非常に硬いです。
取り回しは若干苦労します。
負荷がかかりやすい電磁弁との接続に使用しました。
CO2セパレータ(分岐)& スピードコントローラー
これもMuFanの商品らしいですw
我が家には現在3つの水槽があります。
CO2を分岐したくて用意しました。
レギュレータとの接続用にコネクタが付属されているのですが、電磁弁を間に挟むため使用しませんでした(後述)
また、各接続先には流量調整用のスピコンネジが付いています。
ですので別途スピコンは購入せず、このセパレータで添加量を調整しています。
バブルカウンター& 逆流防止弁(チェックバルブ)
バブルカウンターは内部に水を入れて泡を発生させ、CO2の添加量を確認します。
購入したカウンターはチェックバルブ機能が付いてました。
中のリング状のゴムはパッキンです。
忘れずに取り出しましょう。
ちなみにバブルカウンターは以下の2種類が必要です。
シングルヘッド
シングルヘッドのカウンターはセパレータに接続します。
分かりづらいですが、下記画像の上部ネジ山(雄ネジ)はチューブが接続可能です。
下部はネジ穴(雌ネジ)だけとなっています。
ダブルヘッド
上部にも下部にもチューブが接続可能です。
こいつが無いと電磁弁を接続できません(やらかした)
1個で接続可能ですが、予備用に2個購入しました。
シリコンチューブ
耐圧ではなく、通常のチューブを使用します。
水槽内に接続するチューブは柔らかいシリコンが取り回しが楽です。
CO2拡散器(ディフューザー)
水槽内にCO2を拡散させるやつ。
好きなので良いと思います。
私はアンビリーバブルを好んで使っています。
スモールタイプとビッグタイプがありますので水槽のサイズに合わせてチョイスしてください。
その他
荷締めベルト
前述したように倒れると悲惨なので固定しておきましょう。
HOT LIMITばりに固定してやりましたよ!
必要な物まとめ
まとめると以下のパーツで順番に接続します。
接続順 | 最大構成 | 最小構成 |
① | レギュレータ | レギュレータ |
② | 耐圧ホース | セパレータ |
③ | 電磁弁 | バブルカウンター(シングル) |
④ | 耐圧ホース | CO2ディフューザー |
⑤ | バブルカウンター(ダブル) | |
⑥ | セパレータ | |
⑦ | バブルカウンター(シングル) | |
⑧ | シリコンチューブ | |
⑨ | CO2ディフューザー |
※バブルカウンターはチェックバルブを兼ねる
今思えば、電磁弁はレギュレータと一体型のタイプを購入すればシンプルな接続になっていましたねwww
ただし電磁弁は故障するケースが多いようなので交換しやすいように分離型を選択しました。
電磁弁の前後、とくにレギュレータとの間は高圧なので必ず耐圧ホースを使用してください。
また、最小構成では電磁弁も不要の場合を記載してみました。
手動でバルブを開閉する必要があり、運用も大変なのでおすすめはしません。
ミドボンの配管方法
レギュレータの接続
大きめのモンキーレンチがあると良いです。
手締めでもイケそうですが、レンチでしっかり回しておいたほうが良いでしょう。
チューブの接続
下記は電磁弁との接続ですが、バブルカウンターとの接続も基本的に同様です。
キャップを外す
キャップをチューブに通す
チューブを接続する
突起があるのでしっかり奥まで差し込むんやで!
キャップを閉める
チューブを挟みながら固定する仕組みになっています。
しっかり最後まで閉めましょう。
レギュレータと電磁弁の接続
耐圧ホースでしっかりと固定しましょう。
電磁弁とセパレータの接続
ダブルヘッドが必要な理由はここの接続です。
セパレータ~電磁弁間は動いてしまうのでインシュロックで強引に机に固定しました。
バブルカウンターとシリコンチューブの接続
電磁弁の接続と同様です。
▼バブルカウンターには水を入れておきましょう
完成図
めっちゃ散らかってる。
場所をとるので事前にレイアウトは考えておいてください(涙)
しばらく動かしてみてミドボン内のCO2が極端に減らなければ空気漏れは問題無いでしょう。
▼CO2ゲージで残量確認が可能
費用まとめ
価格(税込) | |
ミドボン(5kg)※保証代金含む | 8,618円 |
レギュレータ | 839円 |
耐圧ホース | 474円 |
電磁弁 | 3,200円 |
バブルカウンター(シングル)@2個 | 1,780円 |
バブルカウンター(ダブル)@2個 | 1,380円 |
セパレータ | 1,859円 |
シリコンチューブ | 0円(在庫利用) |
CO2ディフューザー | 1,691円 |
荷締めベルト | 850円 |
合計 | 20,691円www |
え・・・ミドボンの初期費用かかりすぎ・・・・?
CO2の補充料金は3000円くらいですが、やはり最初はお金がかかりますね。
水草初心者はやはり発酵式から始めることを推奨いたします!
ミドボンを導入した感想
ただただ良い。
運用がかなり楽です。
基本スマートタップと電磁弁で自動開閉なので手間が全くかかりません。
添加量も少ないので半年くらいはCO2が持ちそうです。
水草水槽を長くやる人ならミドボン導入は必須ですね・・・!
まとめ
- ミドボンはメンテナンスがほぼ無いので楽ちんです
- 初期投資はそれなりに費用がかかります
- CO2添加は発酵式から始めましょう
- 安全には十分に留意
また暑い夏がやってくる・・・
次はクーラーかな
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